双発旅客機で世界最長を誇るボーイング777−300。
先日のJAL・嵐ジェットも777−300型機に特別塗装をほどこされたものだ。
777−300の航続距離延長型が“777−300ER”(Extended Range)で、国際線用機材として主流となっている。
伊丹空港は国際線が就航していないので、777−300ERは飛来しないはずだが、
唯一の例外が、成田とをむすぶJAL3002便、JAL3007便。
国際線機材の有効活用(?)と成田からの乗り継ぎ利便性を高めるために
夜、伊丹に飛来してステイ、翌朝成田に戻る運航スケジュールとなっている。
300と300ER、見た目はほとんど同じなのだが、見分け方をお教えしよう。
1)エンジンの大きさ
300ERには航空史上最も巨大なエンジン「GE90」が使用されている。
波打ったファンブレード、グルグル渦巻き型の先端塗装が特徴で、正面から見ると一目瞭然。
▲GE90エンジンを正面から。渦巻き型に塗装された先端部分。ファンブレードは曲線を描いた独特の形状
▲通常型777−300のエンジン先端には白線が書かれているのみ。ファンブレードは直線で構成されている
ただし、B787もグルグル模様なので間違えないように注意!
2)翼の先端のかたち
300ERの主翼は長さが延長されており、翼端は角度を付けて後方に曲げられた
レイクドウイングチップが装備されている。
横からみるとわかりにくいけれど、下から眺めると違いがわかるはずだ。
▲上は「300ER」、下が通常型の「300」。翼端が後ろ向きに鋭角に伸びているのが特徴。写真はANA機だが、機材のパターンは同じ。成田行きには300ERが飛んでいた時期があった。現在はダウンサイズでB767での運航となっている。
羽田や成田、関西空港では777−300ERがたくさん見られるから、
見分け方をしっかりとみにつけて!
日本の空を、楽しもう!