台風9号が沖縄を通過していった。
この季節の沖縄旅行は、台風通過によって大きく影響を受けるもの。欠航や途中での引き返し、行き先変更などフライトがずたずたになることもしばしば。2015年7月10日の羽田〜那覇便でも欠航が発生したが、結果を見るとJALかANAでラッキー&アンラッキーがあったようだ。
まずANA。
午前6時台発の2便は欠航したが、7:50発の463便は約2時間遅れで出発して12:30に那覇に到着している。しかし、8:50分発の467便は途中で引き返して欠航扱いとなった。その後の便は遅延してるが、なんとか那覇には到着したようだ。結果的に11便中3便が欠航となった。
次にJALだが、こちらはちょっとかわいそう…。
6:25発の初便から9:30発までの5便が、いずれも出発したものの羽田への引き返し・欠航に。初便は遅れて7:43に羽田を発ち、羽田に戻ってこれたのが12:44。なんと5時間をかけて出発地に戻るという、とっても疲れるフライトとなってしまっている。他の便も同じくほぼ5時間のフライトだ…。乗客もつらいし、燃料だけ消費して運賃は払い戻さざるを得ないJALもつらい。折り返しの便もすべて欠航だ。
なんとも台風が憎らしい!!
最初から欠航するのか、それとも飛んでみてどうしても無理なら引き返すのか。この判断は会社の方針なのだろう。今回はANAのほうがイレギュラーは少ない結果となったようだ。
なかでも、明暗が大きく分かれたのがANA463便とJAL907便。
羽田を9:41に出発したANA463便は12:30に那覇に到着したのだが、羽田を9:34分に出発したJAL907便は引き返して羽田に14:34に戻っているのだ。ほぼ同時に同じ目的地に向かった便なのに、なぜJALは着陸できなかったのか? 機材は共にB777なのに。。。
推測であるが、那覇空港の条件がJALの規定では着陸不可だったのだろう。
視界が悪かったり、横風が強かったりする荒天時の離着陸条件は、空港の設備、パイロットの資格、機材の性能などによって決まるもので、加えて航空会社独自の社内安全規定も存在している。ANAとJALでは、JALのほうがより厳しい条件を課しているとされており、今回もANA機はなんとか着陸できたが、JAL機は規定上羽田に引き返さざるを得なかった、ということなのだと思う。
実際に羽田空港での強風離陸時に、JAL機が滑走路手前で待機するなか、私の搭乗するANA機が横をすり抜けて離陸、という経験をしたことがある。このときも横風が強かったので、機材と規定の関係でANAは飛び立てたのだろう。
台風などの悪条件となっても、航空会社や便によっては思わぬラッキー、アンラッキーをうんでしまうこともあるということだ。たまたまアンラッキーに遭遇しても、それもまた人生。トラブルやイレギュラーに対処することも旅の楽しみのひとつ、と考えてみようよ!
▲2008年に訪れた宮古島、到着した直後の前浜ビーチ。このあと台風が襲来し2日間ホテルに缶詰め状態に…。
▲退屈する子どもたちのためにと、シャッターを下ろしたホテルのロビーで地元の踊りをみせていただいた。アンラッキーだったのだが、今となっては良い思い出だ!
台風がきても、日本の空を、楽しもう!