10月9日、10日にかけて月、金星、火星、木星が明け方の空で接近する。
▲国立天文台のサイトより引用
国立天文台のページより引用
日の出前の東の空で、明けの明星・金星がマイナス4等台の明るさで輝き、とてもよく目立っています。
10月上旬は、金星よりも空の低い位置に火星と木星が見えています。火星の明るさは1.8等とやや暗いものの、木星はマイナス1.7等と明るく高度が低くてもよく目立ちます。10月8日、9日、10日は、細い月がこれら3つの惑星の近くに見え、美しい光景となるでしょう。
こちらは10月8日、東の空に浮かんだ三日月だ(撮影:筆者)。▲笑ったくちのような三日月。10月9日はこの左上に金星が輝くはず!
▲10月8日朝(左)、10月7日朝(右)の月、金星、火星、木星
1日の違いで、月が金星とかなり近づいた!
明日、10月9日の早朝には月のすぐ上に金星が並ぶことになる!
ニコニコ顔が出現する、、、かも!?
そしてもうひとつ、10月9日の夕方には「ジャコビニ流星群」が極大となる!
正式名称は「10月りゅう座流星群」、北西の空を見上げてみよう。
松任谷由実が歌った「ジャコビニ彗星の日」は、1972年10月9日の流星群騒ぎをモチーフにしている。
大流星群と新聞などで報道されて大騒ぎだったが、ほとんど観測できずに肩すかしとなった出来事。
歌詞を一部抜粋させていただく(作詞&作曲:松任谷由実)
「部屋の灯り消して窓辺に椅子を運ぶ
小さなオペラグラスじっとのぞいたけど
月をすべる雲と柿の木ゆれてただけ
72年10月9日
あなたの電話が少ないことに慣れていく
私はひとりぼんやり待った
遠くよこぎる流星群」
40年以上昔の出来事。もちろん携帯電話もLINEもない時代。
現れなかった流れ星と、かかってこない彼からの電話・・・。
何かを待つ、その気持ちはいまもかわらないのかなぁ、、、
秋の夜長、グラスを片手に少しセンチメンタルな気持ちになって流星群を待ってみようかな。
流れ星が見えても、見えなくても、
日本の空を、楽しもう!