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Air Born Japan 日本の空を、楽しもう!

フリーランスクリエイター 井村幸治のブログ。飛行機に乗ること、飛行機を見ること、空港を楽しむこと、空をながめること、虹色の空を追いかけることが大好き。日本の空を、一緒に楽しみませんか?


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台風12号を迷走させる「寒冷渦」と「藤原の効果」って!?

2018年7月27日、台風12号が迷走している。
28日には関東地方に接近して、その後は東海、関西エリアへと上陸する可能性が高い! 
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日本列島を西へ向かう台風とは!!

通常とは逆の動きの原因になっているのが「寒冷渦」というもの。しかし、27日9時の天気図をみても台風の渦しかに現れていない。。。どういうことだ?
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そこで、地球上の空気の動き、風の動きを可視化してくれるこちらのサイトをみてみた。
1枚目。これは地表面の風の動き。天気図通り、台風12号の大きな渦が小笠原諸島の近海にみえる。
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2枚目。高い空、気圧500hPa(上空5500m付近)での風の様子。台風の渦のカタチが崩れる代わりに、その左上にぼんやりと大きな渦が現れている。
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3枚目、さらに高い空。250hPa(上空1万m付近)での風の流れ。ここで「寒冷渦」がはっきりと姿を現す! 
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「寒冷渦」は上空高い空にある低気圧で、その中心に寒気を持つ。今回の寒冷渦は元々北海道の東の海上にあったものが、夏の高気圧の周囲を回るように南下し、関東の南東沖にやってきたそうだ。

地表付近の「台風」が、上空5000mから1万mの高空にある「寒冷渦」に引きずり込まれていくのか…? そんな訳の分からない気象現象によって、日本は大きな影響を受けることになるのか?

花火大会は中止になるし、西日本豪雨の被災地は二次災害が心配だし…
えらいこっちゃ。



ちなみに、複数の台風がお互いに干渉して、通常とは異なる進路とる現象のことを「藤原の効果」もしくは「藤原効果」(Fujiwhara Effect)と呼ぶそうだ。今回の「寒冷渦」との干渉も「藤原の効果」と呼んでもいいのだろうか? 微妙にロジックが違っているのかもしれないが、珍しい言葉なので、メモ替わりに残して置く。

「藤原の効果」
1921年に当時の中央気象台所長だった藤原咲平が、このような相互作用の存在を提唱したためこの名がある。(Wikipediaさんより) その動きは複雑で、南下してから翻って北上する、蛇行する、台風が互いに寄り合ったり、離れ合ったり、伴走したり追走したりと、さまざまな動きを見せることがあるそうだ。
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画像はウエザーニュースさんより。ウエザーニュース



複数の台風が次々と来襲する、、、そういえば何度かあったな。
これは2016年8月、9、10、11号と3つの台風が日本列島に襲いかかった時の様子。人の顔のようにもみえて、怖い、、、

「異常」と呼ばれる気象現象が続発しているこの時代、連続で台風が接近して迷走したときには「これは、藤原の効果だな」とつぶやいてみるといいと思うよ。

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2016年8月21日の天気図と、風の渦。


台風12号よ、何事も通り過ぎて、
日本の空を、楽しむことができますように、、、

祈ります。




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by airbornjapan | 2018-07-27 13:47 | 気象 | Comments(0)